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2011年10月28日

12月17日に「ホームレス自立支援法と困窮者対策を考える」シンポジウムを開催します

カテゴリー: 未分類 — 事務局 @ 8:49 PM
「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」は、2002年に制定され、2012年8月に10年の法期限を迎えようとしています。法制定後の10年、野宿生活を余儀なくされる「せまい意味でのホームレス」は、国の調査においても約2万5千人から約1万1千人へと減りました。しかしその一方で、ネットカフェで寝泊まりせざるをえない若者など「ひろい意味でのホームレス層」は拡大し多様化しています。また、困窮して生活保護を受けざるをえない人は200万人をこえています。
いまあらためて特措法制定の意義を捉えかえすとともに、ホームレス・不安定就労者・困窮者問題のあらたな課題を明らかにすることを通して、ポスト特措法を見すえた法の延長を求める世論を、法制定の原動力となった大阪からつくりだしていきたいと思います。
つきましては「大阪希望館」運営協議会も参加した実行委員会でシンポジウムを開催いたします。多くの皆さんのご参加をお願いいたします。
日時  12月17日 (土)午後4時~6時30分(開場午後3時30分)
場所  ヴィアーレ大阪4F ヴィアーレホール(地下鉄御堂筋線「本町」駅北東へ徒歩3分)
内容  第1部 報告「行政のホームレス対策の取り組み」
(大阪市健康福祉局ホームレス自立支援担当、大阪府福祉部社会援護課)
第2部 パネルディスカッション「支援法制定の意義とこれからの困窮者対策を考える」
パネリスト 山田實 (NPO釜ヶ崎支援機構理事長)
多賀雅彦 (連合大阪事務局長)
水内俊雄 (ホームレス支援全国ネット、大阪市立大学教授)
奥村健 (更生施設大淀寮寮長、自立支援センターおおよど前センター長)
コーディネーター ・ 沖野充彦 (大阪希望館運営協議会事務局長)
決意表明 中川治衆議院議員 (民主党ホームレス自立支援議連幹事長)
主催: 「 ホームレス自立支援法と困窮者対策を考える」シンポジウム実行委員会
(連合大阪、大阪労働者福祉協議会、NPO釜ヶ崎支援機構、釜ヶ崎反失業連絡会、大阪希望館運営協議会等)
後援(申請中) : 大阪府、大阪市、連合、ホームレス支援全国ネットワーク

「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」は、2002年に制定され、2012年8月に10年の法期限を迎えようとしています。法制定後の10年、野宿生活を余儀なくされる「せまい意味でのホームレス」は、国の調査においても約2万5千人から約1万1千人へと減りました。しかしその一方で、ネットカフェで寝泊まりせざるをえない若者など「ひろい意味でのホームレス層」は拡大し多様化しています。また、困窮して生活保護を受けざるをえない人は200万人をこえています。

いまあらためて特措法制定の意義を捉えかえすとともに、ホームレス・不安定就労者・困窮者問題のあらたな課題を明らかにすることを通して、ポスト特措法を見すえた法の延長を求める世論を、法制定の原動力となった大阪からつくりだしていきたいと思います。

つきましては「大阪希望館」運営協議会も参加した実行委員会でシンポジウムを開催いたします。多くの皆さんのご参加をお願いいたします。

日時:12月17日 (土)午後4時~6時30分(開場午後3時30分)

場所ヴィアーレ大阪4F ヴィアーレホール(地下鉄御堂筋線「本町」駅北東へ徒歩3分)

内容
第1部 報告「行政のホームレス対策の取り組み」
(大阪市健康福祉局ホームレス自立支援担当、大阪府福祉部社会援護課)

第2部 パネルディスカッション「支援法制定の意義とこれからの困窮者対策を考える」
パネリスト 山田實 (NPO釜ヶ崎支援機構理事長)
多賀雅彦 (連合大阪事務局長)
水内俊雄 (ホームレス支援全国ネット、大阪市立大学教授)
奥村健 (更生施設大淀寮寮長、自立支援センターおおよど前センター長)
コーディネーター ・ 沖野充彦 (大阪希望館運営協議会事務局長)
決意表明 中川治衆議院議員 (民主党ホームレス自立支援議連幹事長)

主催: 「 ホームレス自立支援法と困窮者対策を考える」シンポジウム実行委員会
(連合大阪、大阪労働者福祉協議会、NPO釜ヶ崎支援機構、釜ヶ崎反失業連絡会、大阪希望館運営協議会等)
後援(申請中) : 大阪府、大阪市、連合、ホームレス支援全国ネットワーク

ご案内チラシ(PDF)

20111217-1

2011年8月1日

難波利三名誉館長招き希望館総会・2周年記念集会を開催(7/30)

カテゴリー: お知らせ, スタッフBlog — 事務局 @ 11:32 PM
「淀川寮音楽クラブ」の皆さんによるオープニングコンサート

「淀川寮音楽クラブ」の皆さんによるオープニングコンサート

 大阪希望館は、7月30日大淀コミュニティセンター・ホールで、第3回総会および設立2周年記念集会を開催しました。

木下町会長 2周年集会では「淀川寮音楽サークル」の皆さんによるオープニングコンサートに続き、豊崎東校区連合振興町会長で、北区全体の振興町会長でもいらっしゃる木下隆裕様から来賓あいさつをいただきました。豊崎東校区の皆さんには日ごろから縁パワーネットの皆さんが大変お世話になっており、この集会にも町会役員・女性会役員の皆様をはじめ多数ご参加いただきました。また、北区社会福祉協議会会長・高谷正様、北区長・上平康晴様、衆議院議員・森山ひろゆき様から、心温まるお祝いのメッセージをいただきました。ありがとうございました。

沖野事務局長 続いて大阪希望館・沖野事務局長から、「“再出発支援”から“地域のセーフティネット”へ」と題して、この2年間の大阪希望館の取り組み、特に希望館の卒業生たちが、「縁パワーネット」スタッフとして地域のまちづくり、コミュニティづくりの担い手として活躍できる場を開拓した2年目の取り組みについて、報告を行いました。さらに最近、希望館に入り、淀川清掃に従事しながら次のステップを目指している方。希望館からアパート自立しし、緊急雇用訓練事業を活用して働きながら次の就職活動を進めている方。希望館を卒業し、縁パワーネットの一員として活躍しながら、将来介護の仕事に就くことを目指している方、の3人の方から、苦しかったころの体験談やこれからの決意が述べられ、会場からは激励の拍手が寄せられました。

難波利三先生 集会の最後は、直木賞作家で名誉館長として大阪希望館を応援してくださっている難波利三先生から「なにわ文化と人情ばなし」と題して記念講演をいただきました。講演では、小説「大阪希望館」にまつわるエピソードをご披露いただいたのちに、なにわ名物開発研究会が主催する「なにわ大賞」や今宮戎神社が主催する「子供恵比寿マンザイ新人コンクール」など民間の力でなにわ文化を楽しく(いちびり精神で)支える大阪ならではの活動を紹介され、さらに先生のふるさと温泉津(ゆのつ)温泉で遭遇したほろっとくる人情話を語られ、最後に「文化とは何か。私は、お互いにいのちを大切にして、生きる喜びを分け合いましょうよ、ということ。それが文化ではないかと思っています。その意味では大阪希望館の活動は文化活動でもあります。ぜひこれからもがんばってください」と締めくくられました。

 今回の記念集会には、地元豊崎東校区の皆さん、連合大阪など労働組合の皆さん、宗教関係者の皆さんなど、総数約230人の皆さんにご参加いただきました。心からお礼申し上げます。また3年目に入る大阪希望館の活動に、これからも温かいご声援とご指導をよろしくお願いいたします。

2011年6月22日

大阪希望館設立2周年記念集会を開催します!!

カテゴリー: お知らせ, スタッフBlog — 事務局 @ 2:09 PM

大阪希望館設立2周年記念集会を開催します。ぜひご参加ください!

日時:2011年7月30日(土)14:00~

会場:大淀コミュニティセンター

参加費:無料

20110730

ご案内チラシ(PDF)

2011年2月6日

中島岳志北大准教授招き「おおよど縁パワーネット・シンポジウム」を開催します!(3/5午後6時から豊崎東会館にて)

カテゴリー: お知らせ, スタッフBlog — 事務局 @ 1:36 PM

大阪希望館では 「ささえあいの新しいかたち。地域の明日を考える」をテーマに「おおよど縁パワーネット・シンポジウム」を開催します。シンポジウムには中島岳志北海道大学准教授を講師としてお招きするとともに、地元の役員の皆さんや大阪市の関係者の皆さんにもご参加いただき、地域からの支えあいのまちづくりを考えます。

(日時場所) 2011年3月5日(土) 18:00~20:30

      豊崎東会館2階講堂(大阪市北区長柄西1-1-39)

(シンポジウム概要) 

  • 縁パワーネットの活動報告                   
  • 基調講演 中島岳志さん(北海道大学准教授)          
  • パネルディスカッション「地域の明日を考える」

    (パネラー)中島岳志さん(北海道大学准教授)

           木野安雄さん(豊崎東ネットワーク委員会委員長)

           田中日登司さん(豊崎東はぐくみネット事務局長)

           奥村健さん(更生施設・大淀寮施設長)

           岡本友晴さん(おおよど縁パワーネット事務局長)

※一部変更の可能性あり

 (コーディネーター) 水内俊雄さん(大阪市立大学教授・おおよど縁パワー代表)

(シンポジウム開催趣旨)

 「おおよど縁パワーネット」は、大淀寮・大阪市立大学都市研究プラザ・大阪希望館が共同し、地域の方々と連携して、「地域の互助を仕事に」しながら、地域コミュニティの再生をはかっていこうとする事業です。昨年7月から、大阪市の人材育成支援事業を活用して、研修生として不安定就労の若者などを雇用して活動しています。豊崎東の盆踊りや祭り、北区のふれあいフェスタなど地域行事の運営を手伝いながら、旧天神橋温泉で金魚すくい大会や縁パワー寄席などを企画してきました。

 「無縁社会」が言われるなか、単身高齢者などの孤立化、老老介護の問題などが地域社会の問題として浮かび上がってきています。また、地域コミュニティは、担い手の高齢化、商店街など自営業の衰退によって、担い手不足になりつつあります。そうしたなかで、大淀寮や希望館など地域に存在する社会資源や不安定就労の若者が、あたらしい地域コミュニティ活動の担い手として加わっていくことは、あたらしい世代間コミュニテイを地域に形成することで、孤立高齢者や新住民層のニーズにもこたえるとともに、孤立状態に追いやられてきた若者たちもまた支えられるセーフティネットになります。

 今シンポジウムは、札幌で商店街など地域の活性化に取り組んでこられた中島岳志さん(北海道大学准教授)を迎えて、地域活性化の先進的な取り組みなどもお聞きしながら、地域でのささえあいの新しいかたちを考えていくものにしたいと思います。

就労訓練を実施します-希望される方はOSAKAチャレンジネットまで

カテゴリー: お知らせ, スタッフBlog — 事務局 @ 1:16 PM

 失業等により、住居を喪失、喪失しかねない労働者の方に、次の就職が決まるまでの間や、相談および問題の解決(未払い賃金の支払い、雇用保険手続きの完了など)をはかる間、生活習慣や労働意欲を継続してもらうための以下の就労訓練を実施します。期間中、進路等についての相談や、就職支援セミナー等による支援も併せて実施します。 

1.期間

第Ⅰ期 2月14日~3月4日(15日間を予定)応募随時

第2期 3月7日~3月31日(15日間を予定)応募随時 

2.募集人員 各期間8名 

3.訓練時間・内容等

(1) 時間 午前9時~午後4時(実働5時間程度)

(2) 訓練日 週5日(月~金)

(3) 訓練の内容、

① 大阪城公園、中之島公園等の大阪市の公園の清掃作業を中心に

② ハローワーク職業紹介等による求職活動

③ 就職支援セミナー(履歴書の書き方、面接のノーハウ等)や労働法・社会資源の使い方等の講習

④ 訓練後の毎日の相談活動

 (4) 訓練手当等の生活支援 訓練日につき4,500円/日の訓練手当を支給します。

4.その他

 参加には一定の要件があり又募集人員の関係があるので、希望される方は、先ず以下におお問い合わせください。 

OSAKAチャレンジネット

  〒540-0033 大阪市中央区石町2-5-3 エルおおさか南館9F

  Tel:6966-5606 Fax:6966-0254  Mail:soudan@osaka-lsc.jp

2010年12月7日

論文『大阪のまちを大きなセーフティネットにを』アップしました

カテゴリー: 更新情報 — 事務局 @ 11:42 PM

「論文・提言」コーナーに新しい論文『大阪のまちを大きなセーフティネットに-仕事と住まいをなくした人の支援センター「大阪希望館」の挑戦-』をアップしました。
この論文は、「市政研究」第169号(2010年秋号)に掲載されたものです。ぜひご一読ください。

http://osaka-lsc.jp/kiboukan/teigen/teigen_004.html

2010年12月4日

11月28日、「大阪希望館シンポジウム」を開催―平松市長も参加

カテゴリー: お知らせ, スタッフBlog — 事務局 @ 2:25 PM

 「おおさかをだれもが働けるセーフティネットのまちに」をテーマに、11月28日、ヴィアーレ大阪において、「大阪希望館」運営協議会主催によるシンポジウムが開催されました。

平松市長 シンポジウムには平松邦夫大阪市長、中川治民主党衆議院議員も参加。あいさつに立った平松市長は、「新卒者の就活が悲惨な状況にあるとの報道が連日なされ、若者の中に追い込まれ感、閉塞感が高まっています。大阪から何とかこの局面を打開したいと、経済活性化の計画づくりに取り組んでいます。先ほど中川代議士から提案のあった“就労支援特区”構想についてもぜひ真剣に検討したいと思います。神野直彦先生は『競争は絶望を生み、分かち合いは希望を生む』とおっしゃっています。それぞれが持っているものを分かち合うことこそが、成熟した時代におけるイノベーションであると思っています。そのために行政に何ができるか。『いっしょにやりまひょ』を合言葉に、私も全力で頑張っていきます。一緒に大阪から日本を変えていきましょう」と訴えました。

 

 シンポジウムの第1部は大阪でのワークサポートの取り組みについて、4つの団体から活動報告を受けました。活動報告を行ったのは、知的障がい者への就労支援に取り組む「障がい者就業・就労サポート協働機構」の三宅嘉美さん、ひきこもり・ニート支援に取り組む「ニュースタート事務局関西」の高橋淳敏さん、福祉の援護を必要とする若者ホームレス支援に取り組む釜ヶ崎支援機構の松本裕文さん、そして住まいと仕事をなくした人への支援に取り組む大阪希望館の沖野光彦さんでした。

宮本先生 第2部では、まず放送大学教授の宮本みち子さんから問題提起として「若者支援の現状とパーソナル・サポートの課題」と題する講演を、大阪市市民局雇用・勤労施策担当部長の錦織啓さんから「大阪市の実情と課題」と題する報告を受けたのち、「働くことをどうささえるか」をテーマに、活動報告者4人に宮本先生、連合大阪事務局長多賀雅彦さんが加わり、パネルディスカッションを行いました。

パネルディスカッションの最後に宮本先生は「このシンポジウムを通じて明らかになったのは、これまで障がい者行政・青少年対策・生活保護行政・ホームレス対策など各分野で縦割りの中で検討されてきたものを、こうして横に並べてみるとみんな同じ課題に直面していることが分かったこと。それは障がい者の分野が一番制度的に確立しているが、一人一人にアセスメントを行い、個別に支援していくことの大切さです。何らかのハンディを持っている人が必要としているのはこうした支援です。しかし、この国は人へのパネルディスカッション支援にはお金をかけてこなかった。パーソナル・サポート事業の創設は、事業自体よりやっとその問題意識に国が気付いたことが重要です。大阪には今日発表いただいたようにパーソナル・サポートのモデルともいうべき実践が豊富に存在しています。ぜひ、大阪から発信していっていただきたいと思います」と、まとめられました。

本シンポジウムの参加者数は約230人。会場でのカンパでは約2万円の寄付が集まりました。ありがとうございました。なお、今回も「おおよど縁パワーネット」の皆さんに会場設営や片づけなどのお手伝いをいただきました。受付風景

2010年10月12日

11月28日、大阪希望館シンポジウムを開催します

カテゴリー: お知らせ — 事務局 @ 4:49 PM

 大阪希望館では11月28日(日)午後1:00~5:00、ヴィアーレホールにて、「おおさかを、誰もが働けるセーフティネットのまちに」をテーマにシンポジウムを開催します。詳しい内容はチラシをご覧ください。参加費は無料で、事前の申し込みは必要ありません。お問い合わせは「大阪希望館」運営協議会(TEL 06-6374-0255)まで。

chirashi_101128

2010年10月1日

平成22年度大阪府働く環境整備推進事業に採用されました。

カテゴリー: お知らせ — 事務局 @ 1:54 PM
  • osakakiboukan_soudan_201010毎週土曜日(午前10時~午後3時)の相談事業を開始します。
    詳細はチラシをご覧ください(PDF)
  • 人材育成講座を開始します。労使トラブルが生じたとき、生じそうになった時に、相談にのって、労使双方にアドバイスすることができる「労働トラブル防止アドバイザー」の育成を目的としていますが、労働者が困った時に役立つ知識、相談先等の講座です。参加希望の方は添付であらかじめ申し込んでください。
    人材育成講座申込書、講座のカリキュラム(PDF)へ

2010年8月7日

設立1周年記念集会での金子先生の記念講演《要旨》を掲載しました

カテゴリー: お知らせ, スタッフBlog — 事務局 @ 5:18 PM

《大阪希望館設立1周年記念集会記念講演要旨》

社会を変革する希望の力

天理大学おやさと研究所教授 金子昭さん 

1.宗教者の「目線の高さ」とは

金子昭先生 宗教者が「大阪希望館」のような支援活動に関わる姿勢について、あるマスコミ関係者の方から「宗教者の目線は高い」と言われたことがあります。私自身は「中途半端な高さの目線」になっているのではないかと思っています。むしろ自分自身を見直せるくらい「もっと高い位置から俯瞰」することが、「徹底した低い地点」の見方にも通じるのではないでしょうか。

 私は高校時代に不登校になり、私立高校から公立高校・夜間高校と高校1年生を3回経験しました。夜間高校に通学していたとき、どんな現実にも二重三重の意味があることに気付きました。「不登校」も「学校恐怖症」「登校拒否」と名前を変え、時代と共に価値観が動いていると実感します。自暴自棄にならなかったのは、心のどこかにに「希望」の2文字があったからだと思います。

 社会変革などの運動にかかわる「立場制(ポジショナリティー)」について、本田哲郎神父は「相手の立場に立つしかない。そこから出発しないと正しい人間関係が出来ないのではないか」と仰っています。他者とかかわることによって自分を確認し、自分の立場を超え、より大きな立場で「つながっていく」ことができるのです。 

 最近の政治家には「対立の図式」を描き、そこに「目に見える敵」を作り出し、その敵をたたくことによって勝ち組になろうとする人が多いように見受けられます。背景にヒーロー待望論があるように思いますが、社会は「対立の図式」から「複雑系」として捉えていく必要があるのではないでしょうか。

2.民衆宗教と「世直し」の力

 民衆宗教と「世直し」の力についてお話します。「民衆」と同じような言葉として「大衆」がありますが意味は異なります。「民衆の力」は希望であり、そこに「(民衆)宗教」があります。その昔、人々はお上に頼らず、自分たちの力で世直しをすべく立ち上がりました。下からせりあがって世直しをした。社会の谷底からせり上がっていくのが希望の力であり、民衆の力であり、それが民衆宗教です。

 大塩平八郎は弱者救済の世直しに立ちあがりました。中山みきは引きこもり後、救済を開始しました。赤沢文治は金光教を開きました。「世直し・改革」は「外側からの改革」か「内側からの改革」か、で分かれます。「外側からの改革」は権力に対して暴力をぶつける「上から目線」の改革であり、「内側からの改革」は権力を内側から変革するものです。「内側からの改革」は静かな共鳴と反響を及ぼしていく民衆宗教が目指す改革であるといえます。中山みきは引きこもり、自分を深く見つめ直し、空高く俯瞰するところから世直しの改革を説きました。「世直し」と「心直し」、社会変革と自己変革をワンセットとして、痛みをばねに、自分を問い返し、「痛みのない社会づくり」にとりくもうとしたのです。

 3.社会を変革する“希望の力”

 人間とは「希望する人homo esperans」(エーリッヒ・フロム)だと言われます。希望と期待は異なります。期待は受身です。希望は自分に対して持ち、能動的に働くものです。自分で自分を疎外したときマイナスの力が働き破壊性を持ちます。マイナスのエネルギーを反転すれば社会変革と結びつけたエネルギーを持つことができ、「深く傷ついた」体験を「希望をより深められた」体験に転化にできます。ここに人間の回復力の強さがあります。

 4.希望としての労働

 「働くというのは、はたはたのものを楽にするから、はたらく」(「稿本教祖伝逸話篇」より)と言われます。しかし。最近では、巨大ネット書店の出現で町の小さな本屋さんは次々つぶれ、一方こうした巨大ネット書店での労働は「1分間に3冊さがす」といわれているが、そのような中で行われている「労働」とはいかなるものか。私は注文して2週間かかっても天理市内の小さな書店に書籍の注文を行うこととしています。「働く」という意味を自らが組み替え、組み直していくことが公正で正義の社会構築につながると思います。

 5.誰もが皆が自分の「人生の勝ち組」に

私は、社会変革のアクションに参加することを宗教者に訴えたいと思っています。「つぶれるものはつぶれても良い」というような、権力の存在や社会の同調圧力に対して無自覚・無抵抗であってはなりません。自己の経営的確立と同時に社会のすべての人にこれを促す。結果として誰もが「人生の勝ち組」になれるような世界を作っていく。そのための自己改革と社会変革こそが必要とされていると思うからです。

《この講演要旨の文責は大阪希望館運営協議会事務局です》

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